「私たちは繁殖している」

私たちは繁殖している (6) (ぶんか社コミックス)

「これを買うなら『HOTTA 堀田 (2) (F×COMICS)』を買うなあ」と思ったのでザザっと立ち読み。表紙がすごいもこもこしてて、手に取ってびっくりしました。なんか持ちづらい。(立ち読みで文句を言うような人って嫌ですね)
ほんとに建つのかな』もかなりのもんだったんですけど、第4子目の男の子と上の3人(男・女・女)の育児風景と夫婦模様がしばらく続いた後、残り100ページくらい使って「セクハラ義父漫画」を描いてたのには何だかもう笑う他ありませんでした。義父が家族に対してすごく無神経なのはわかるんですけど、それをこうして大勢の目に触れる場所で発表する事の意義もわからないし、その内容も終始「義父がこうこうこうなの!こんな事をされた!他の家族に対してもこんな調子!義母も頼りにならない!」と言った感じで、「で…?」っていう。結局この人はどんな人と結婚しようとも何らかの不満を抱えて、抱えるのはともかくそれを紙面であてつけっぽく描かないと気が済まない人なんだろうなあ。
感想漁った限りでは、ファンの人でも「あれはちょっと…」という受け止め方をしてるみたいですけど、あれを真っ直ぐに読んで「ほんと義父は酷い!」「春菊さん負けないで!」と思ってる人もいるのかなあ…?というか、いるから描いて(描き続けて)るんですよね多分。
2〜3巻目あたりまではそんなに不快に思う事も無く普通に育児漫画として楽しめたような気がします。前夫と別れた直後あたりでちょっと(?)荒れ、今の旦那との結婚で一旦落ち着いて、義父への我慢がブチ切れて最近狂い咲き、といった感じでしょうか。
個人的に1番面白かったのは

1.育児や仕事でのストレスがピークに達した春菊が1人ショッピングモール(?)に逃亡
2.あっちへフラフラ、こっちへフラフラしながら買い物バッグを抱えてうっとり
3.「もうずっとここに居たいわぁ…」的なセリフを吐いた次の瞬間、バッグを抱えた春菊のパンツをずり下ろし、後ろから旦那が立ったまま挿入。「捕まえた(旦那)」「あ(春菊)」のフキダシつき。

というような1ページ漫画です。突如旦那が出てくるのはともかくいきなりブチ込んで「捕まえた」って。なにその不条理ギャグ。不条理ギャグっていうか、スポーツ新聞エロ記事面の4コマ漫画的センス。