「北斗の拳」

北斗の拳 15 (集英社文庫(コミック版))
私にとっての「北斗の拳」は「ケンシロウvsラオウ物語」だったため、小中学校時代の夕方のアニメ再放送タイムを思い出しながら普通にちょっと涙ぐみながら(何も言うな!)(シュウで泣かない奴なんているか!)読んでいたら、16巻くらいで早々にラオウの生涯が一片の悔いもないものになっちゃっててエエー!?
おかげでその後の展開は私の中で「終わっちゃった(ラオウの死)話の続き」としてしか認識できなくなって、「北斗の拳・2」とでもいうような感覚で読んでしまいました。まあその後もラオウの存在自体は色んな場所に根を張り続ける訳ですけども。
後半の感想としては、リンとバットの結末に驚いたのと、ケンシロウラオウの生い立ちに物語を持たせようとした結果、初期の設定と所々辻褄が合わなくなってるのが何とも尻の据わりが悪かったです。自分、細かいとこが気になるタイプなもんで…。尻の穴とか心とか色々狭いもんで…。
あと最後の数冊分って、かなり壮大なエピローグみたいなもんですよね。ケンシロウと対等にやり合える相手はいないし、子供を育て上げるとこまで行くのかなと思いきや放り出すし。ジャンプ名物の引き伸ばしだったんでしょうか。
他にも細かい事を言い出したらキリがないんでしょうけど私には処理しきれないので人様の書いた感想ですごく納得したものを引用しておきます。コピー&ペースト至上主義。

この漫画は戦闘力のインフレというものを最低限に抑えているところがすげえのではないかと思う。ケンシロウは成長はするけれども、納得のいく範囲の成長だし、心の強さみたいなのが強敵との戦いの中で上がっていくだけで、最初の段階で北斗神拳をマスターしてるのでこれ以上極端に強くなることがないわけです。
(略
だから序盤に出てきたキャラたちも後半出てきたキャラたちに比べて極端に弱いという感じをこちらが抱くこともなく、全体通して人気のあるキャラというのが多いんではないかなどということを思ったりする。