88歳「だけど」じゃなくて、88歳「だから」

少し前に「舞台でのでんぐり返りをやめたらしい」というニュースでインタビューを受けているのをチラっと見たくらいで、「ああ、ジャニ汁が足りなくなってきたのか」程度の感想しか持っていなかった森光子ですが、先日の「渡る世間は鬼ばかりSP」での演技は衝撃的でした。
表情が強ばる・焦点がおかしい・ふいに動きが止まる・カツゼツが悪い・台詞に詰まる、挙句の果てに何か腕もプルプルし出して、それをスルーする共演者も「腫れ物に触る」とはこの事かといった感じで、最後に「まだまだいけるわよ」アピールとして用意されたと思われる「勇(角野卓造)達のバンドの演奏に合わせて浮かれ踊る」シーンも逆に不安要素を増すばかり、っていう。
「大変そうだけどまだまだ頑張ってる」ならこっちも受け止められるんですけど、本人も周りも「相変わらず元気ハツラツ!」を押し通そうとしているせいで、違和感が増大して結構な惨事になっていました。
TVであれなら、光子主演の舞台「放浪記」はどうなってんだろうと気になって調べてみたら

届けたい、思いを――
森光子、演技を超えた”祈り”の放浪記

今の光子の地に足が着いてない感じとあまりにマッチしていて怖い。
なんか、光子は普通に周りの人とやり取りしてるんだけど、よーく見てみたらちょっと地面から浮いちゃってる、みたいなイメージが脳裏に浮かんでしょうがないです。気づかないフリしてないでちゃんと掴んでおいてあげないと、手が届かない高さに行っちゃいそうな感じ。
来年の5月の公演が既に決定してるとかさあ!光子は「やる」って言うだろうけどさあ!そこを引き摺り下ろすために東山がいるんじゃないの!ねえ!どこ行っちゃったの!「ターザン」で尻出す前にやるべきこといっぱいあるよ!

  • 参考動画