はらいそ
眼鏡紳士達が働くレストラン。問題を抱えた客が訪れるが、食事と彼らの言葉に癒されてほんの少し明るい気持ちで帰っていく一話完結のオムニバス漫画。と何の根拠も無く思い込んでいたら、「眼鏡紳士達が働くレストラン」ていうとこしかあってませんでした。まさか恋愛モノだったなんて。表紙の赤髪が女だったなんて。
「眼鏡紳士が大好きだ！」という気持ちを真っ直ぐに解放している作品ですので、それを求めて読む限りはもう素晴らしいものになるんじゃないかと思います。大人で、決して人の心に踏み込まないようでいて、さりげない気遣いはそこかしこに…って惚れるわボケ。
本筋の方のニコレッタ（女）の恋愛とか母子関係とかはあんまり…。良かったのは最後のパーティのシーンくらいかなあ。なんかこう、気持ちの重さみたいなものをあんまり感じられなかった。オサレ漫画だからか。その分「空気」みたいなものを描くのはすごく上手いと思います。各キャラの過去や私生活を踏み込んで描いてく番外編みたいなのが出たら嬉しい。とても。
