「子供なんか大嫌い!」

子供なんか大キライ! 1 (YOU漫画文庫)

古本屋で50円(50円て)だったので購入。
無遠慮なくせに傷つき易く、何より周りの大人は全て自分の事を好意的に受け止めてくれると思っているあの根性が気に食わないという理由により子供を嫌っている私(要は自分自身の幼稚さと心の狭さのせいですネ!)ですが、似たような人が子供産んで育てるとどうなるのかなあ…という興味から手に取ってみました。妊娠・出産(女の子)〜生後数ヶ月あたりまでの育児エッセイ漫画です。
で、感想ですが、「私…私きっとこうなる…ッ!」と背筋が薄ら寒くなりました。だって絶対泣いて言う事聞かない赤ちゃんに向かってキレちゃいそう…。そんでその後自己嫌悪に陥って泣きそう…。赤ちゃんの泣き声に号泣して旦那に電話かけそう…。公園デビューで他の母子の輪に入れないとか子供の頃のトラウマがこんにちはする…。こええ…超こええ…。
このお家では、旦那さんが赤ちゃんが生まれた直後から超子煩悩になった事でバランス取れてる部分があるようで、羨ましい事だなあと思うと同時に、「きっと私の旦那はこうはならない…」「泣きついても助けてくれない…」「マタニティブルーで発狂…」とマイナス思考スパイラル。赤子を産む予定は一切無いんですけど、想像だけでもうだいぶゲッソリできます。想像マタニティブルー。
作者が描いているように、「赤ちゃんが生まれる=誰しもが子供大好きになる」じゃないよなあやっぱり。それでも育てていく中で色んな情が沸いてくるんですかね。
子供なんか大キライ! (4) (YOUコミックス)
という感じで1巻だけだと「読むの辛いわぁ…」だったんですけど、もう1冊投げ売られていた4巻も読んでみたら、こちらは娘(ポチ)が3歳になっていて、ある程度手もかからなくなったせいかちょっと距離を置いて面白エピソードとして読めました。
躾の話で、「怒る時は、何がいけなくて、何故自分が怒っているのかを説明する」「暫く間を置いて落ち着いたら、何故怒られたのかを子供自身の言葉で言わせる」って描いてあったのにちょっと「ほう」と思いました。3歳でもうそれが理解できるのか?っていう疑問もあるんですけど。
あとは娘が子宮の中での記憶を語りだす回にヒイー。胎児の記憶なんて、生まれてから耳にした事を自分の記憶と勘違いしてるだけだろと思ってたのに。ほんとに覚えられてたらすごい怖い。うかつな事出来ない。
ザーっと感想見てたら、「前半は面白い。後半からはつまらなくなった」なものが多くてちょっとビクビクしてるんですけど、近所の本屋で文庫(通常版を2冊分収録)を探して来ようと思います。それにしても、子供の顔をこんなに不細工に描く育児漫画は初めて見た気がする。