青木るえか

青木るえかの女性自身

「ダメ主婦」系の路線はもう切り替える事にしたんですかね。まあいつまでも持つネタじゃないし人によって物凄い反発買いそう(アマゾンのレビューには「主婦を自称して欲しくない」とか書かれてたし)なのでそれでいいのかもしれないなあ。という事でこの本は主に「性」というか青木さんの「エロ」にまつわるモロモロをまとめたエッセイ集です。
男性器の呼称についてとか、永井豪の漫画の拷問シーンで性に目覚めたとか、エロ本への猛烈な興味を抱えたまま手を出す事も出来ずひたすらエロ本の自販機を眺めていたとか、親の入浴中を狙って夜のちょっとエロい番組を盗み見たとか、その程度の事はまあそう珍しくも無いと思うのですが、「(エロビデオや漫画での)おっぱいモノで、私が好きなのはナメと吸いだ」とか、「昔、おっぱいを吸われる感覚に憧れて”曲がるストロー”で吸ってみた」とか「抜けるエロ漫画がなかなかない」とか、「贔屓の競輪選手が目の前で落車したのを見てズブズブに濡れた。ジーパンの生地を突き通すほど」とかはさすがにそこまで書いちゃうかー!とびっくり。いや、そういう事があるのはわかるけど、書いちゃうかー!?っていう。こういう具体例をあげるのって、「オナニーしてます」って書くよりよっぽど恥ずかしいですよ絶対。
他には「○○寺の●●●は絶対に根性が悪い!」と仏像の性格やエロティシズムについて語ったり、OSK(劇団)の魅力について「ナメコジェル」「和三盆の甘さ」「水牛の肉」等、ありとあらゆる言葉を駆使してそれはもう熱く熱く語っています。正直よくわかる!かと言うとそうでもないんですけど、その熱さと狂っていく様はビシバシと伝わってくるのでその点では面白く読めます。
あと個人的に一番「おおう!」と思ったのは、「陰毛はいつのまにか生えている。生え始めの頃があるはずなのにどうしても覚えていない」という一節です。深く語りたいのですが語れません。私もまだまだです。語れるようになるのが果たして良い事なのかどうかは別として。