友達の家で色々と
- 羽野海チカ『ハチミツとクローバー 8 (クイーンズコミックス)』
真山と山田の巻ですね。表紙が良いなあ。
前巻で山田の甘やかされぶりにむっきょー！ってなってたんですけど、こっから真山も山田もそれぞれの方向に向かって道を固めて行くのかなあ。でも相変わらず甘やかされてますけどね！だって山田ってもう23〜4じゃないんですっけ。それなのにあんなにポエミーでどうすんのー！？っていう。まあハチクロ登場人物の7割くらいがポエミーですけど…。
これは私の問題なんですけど、どうもハチクロのポエミーさとか「☆」とかのノリに自意識が過剰反応しちゃって入り込めないんですよね…いい年こいてまだ自意識持て余してる自分…しょっぺえ…。
野宮と山田の、余裕ぶっこいてた大人の男が天然（というか無垢というか）な年下の女の子に引かれて戸惑ったり自分を見失っちゃったり〜っていうのは永遠の「女の子のツボ」であるのだろうなあと思いました。だって私もちょっと萌えましたからね…！なんだかわかんないけどちきしょう！
ちなみにハチクロ登場人物の中で一番好きなのは美和子さんと山崎です。
仕事に行き詰まって欝になって失踪して山の斜面で首を吊ろうとしたものの失敗して眠り込んじゃってそのままホームレスに…って描きようによっては物凄く陰惨な漫画になるだろうに、なんでこんなにカラっとしてるんだろうこの人。なんか、「あれ？明日からでもホームレスできそうじゃね？」って思ってしまいそうになります危ない。ちょっと花輪和一の『刑務所の中』を思い出しました。
あと何故かわからないんですが私、吾妻ひでおと新井素子は夫婦だと思い込んでいて、漫画に出てくる奥さんの様子を見て「？」と思って調べてみたら全然違うという事がわかってそれに一番びっくりしました。酷い。
面白かったですが耳が痛いというか心が痛い！
無職がこれ読むのは許されますか！
