「ONE PIECE」

ONE PIECE 38 (ジャンプコミックス)

わー。最近ちょっと「ダレるなあ」とか思いながら読んでたけど、今回は好きだなあ。
ロビンの思いとそれを知ったナミ達…!ロビンは結構、何考えてるかわかんないし、何があろうと理性的論理的なタイプだと思ってたんですけど、そのロビンがああいう判断をして、堂々と言い切っちゃって、正しいかどうかっていうとまあ駄目なんでしょうけど、でもロビンがそこまで思い入れを持ってたのか…!っていうことにキュン。あとサンジも馬鹿でいいなあ。「女の嘘は許すもんだ」ぎゃー!(部屋を明るくして2メートル以上離れて見てください)
とどめはラストのコマ、「そげキング」にぶはあ。何!何だよ「そげ」って!せめて説明してから終われよ!キングの正体はいいから!「そげ」だけは…!
あと「ONE PIECE」の単行本といえば毎度毎度のSBS(読者投稿コーナー)なんですけど、いつ見ても高テンションと重箱という名の原稿の隅を虫眼鏡片手につつきまくってるような投稿(「○巻○○ページのコマの右端にいるのは○○○ですか?」「右手に持ってた●●が次のコマでは書かれていませんね」とか)で溢れかえっていて、私が尾田さんならノイローゼになった挙句担当に「おい、SBSに送られてきたハガキ、全部よこせ」ってせまってそのハガキを床にブチまけてその上でゲラゲラ笑いながらクロール泳いでストレス発散してしまいそう(そして5分後、猛烈な罪悪感に襲われて涙しそう)なのに、尾田さんはいつもいつも楽しそうに受け答えていて「こんなところまで見てくれてるんですね!よく気づきいてくれたね!」みたいな感じで、この人は漫画(とその読者)というものに愛情を持ってんだなあと思えて感心します。
感心はしていますが、「もうそろそろ"作者多忙のため"とかいってパタっとコーナー消滅しちゃうんじゃね?」という思いを胸に、毎回「ONE PIECE」の新刊を手に取ると真っ先にSBSコーナーを確認し、あいかわらずノリノリで開催されているのを見て心の片隅で小さくガッカリしているような女でもこの夢と勇気と愛に溢れる漫画を読む事を許されるのでしょうか。