まだ「シグルイ」

ちょっとネタバレかもしれないので、未読の方はご注意ください。
シグルイ」について、「虎眼先生、実はボケてない説」を1人で押しています。
敵だけでなく身内や門弟すらも欺く高度な戦術、あるいはほんとに必要な時だけ脅威の集中力を発揮できるように普段はあらゆる部分で気を緩めている、とか。
だってほんとにボケてる(この言い方は果たして正しいのか)んだとしたら正気に戻るタイミングがピンポイントすぎる。
正気に戻る時の例

  • 入門希望者の額に豆をのせ、額を傷つけることなく豆だけを刀でぶった切る時

(その後の立ったままの放尿は皆の「え?先生実はしっかりしてるんじゃね?」っていう疑惑を打ち消すための苦肉の策)

  • 妾と間違い、実の娘の布団に侵入。体をまさぐった後、○○○に○○を○○て「三重(娘)め、ようやく器が整いおったわ…」と呟く時

(ほんとは計画的な侵入)

  • 昔恥をかかされた相手の息子を殺してこいと指示する時

(その後、実際討ち取られた証拠を見せられた時は、涎を垂らしながら「い、いくぅ…」と妾の名前を呼ぶふりをして惚ける)

  • 布団で絡みあっている最中、妾が「今ならこの人を殺せるんじゃ…!?」と思った瞬間

(「お目覚めですか」と取り繕う妾に、「夢の中で蚊に刺されたわ」とチクリ)

  • 流儀の秘奥を伝授するという体をとって、不貞を犯した弟子をボコボコにする時

(ボケて昔の敵と弟子の区別がついてないふりをして鬱憤を晴らす)

  • その弟子の局部に焼きゴテを押し付けろと弟子達に指示する時

こうポイントを押さえて正気に戻られちゃ、そりゃ弟子も服従するしかありません。涼之介の式の時ボケっぱなしだったのは、虎眼先生にとって「まあ、涼之介はこんなもんか」程度だったからです。関係無いけど、4巻で涼之介の事で泣く九朗右衛門にちょっと感動していたら、その後涙の理由を知って卒倒。
あと娘に「道場で弟子(婿予定)とまぐわって子を産め」と強要して、娘が号泣するとそれを赤子の声と勘違いし「うま、うまれたぁ」と微笑んだあれは、「みみみ三重(娘)を泣かせちゃった!」という気まずさの照れ隠しです。鯉の踊り食いも、全て弟子の目を誤魔化すため…!虎眼先生、お痛ましゅうござりまする…っ!(だったらいいのに)(たとえ「フリ」でもあんな事が出来る時点で十分狂ってる)