買いなさい
「面白い!」と書かれているのを見て以来、気にはなってたものの、音楽モノでしかもデスメタルって自分の興味をかすりもしないジャンルだし、絵もイマイチだしなあ…と迷いながら、ダイアリの「デトロイト・メタル・シティ」キーワード欄にあった作者コメント一覧を見てたら笑ってしまい、ああもうつまらなかったとしても悔いはないだろこれと思って買いに行きました結果、爆笑いたしました。
おしゃれでポップな音楽が大好きな根岸崇一が、何故かデスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」(通称DMC)のギターボーカルのクラウザーII世として大活躍するというお話。
っていう、まあ設定自体はよくありそうな感じなんですけど、根岸の紙一重ぶりとクラウザーさんのそこはかとないマヌケさ(額の「殺」とか衣装のショボサ含め)がたまりません。あと、クラウザーさんをクラウザーさんとして成立させているファンの人達もかなりのものです。魔界のKASOU大賞で満点出された時(2巻)はどうしようかと思った。
主人公の根岸はクラウザーさんやりつつもカヒミカリィや代官山とか「オシャレ」的なものに異様に憧れていて、クラウザーさんである自分を嫌悪してるような事を言っておきながら、どこに行くにもクラウザーさん変身用キット(衣装・ヅラ・メイク道具)を携帯してみたり、いざ変身してたら大事な友達のライブを完膚なきまでぶち壊してみたり、かと思えばデスメタル界の帝王(極悪)に実家から送ってきたシイタケ手渡そうとしてみたりといった頭の中の花畑ぶりを見せてくれたりして本当にわかりません。深く考えれば考えるほど、根岸の怖さがつのります。
クネクネしながら「朝目が覚めるとキミがチーズタルト焼いてたさぁ〜ん♪」って歌う根岸は女社長ならずとも蹴り上げたくなりますが、「ナイスタンバリン」って言いながら頬染めて踊ってるクラウザーさんは可愛すぎる。
ほんでこれ読んだ人は皆やった事あると思うんですけど、「1秒回に10回レイプ発言」、私は3.5レイプくらいでした。
そんで当然の如く、翌日2巻を買いました。この年で「ま●こー!」で大爆笑するとは思いませんでした。酷いな。あと「東京タワーをレイプ」にもやられました。効果音が「カツンカツン」だったのがもう。1巻からだいぶ絵が綺麗になってきてて、遊園地の尾行の回とか、なんか初期の山本英夫臭(「オカマ白書」あたり)がした。
あとシド・ヴィシャスが何なのかわかったのでよかったです。
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