フランクフルトだゾ
大学時代、友達から「これ絶対山田さん気に入る思う」と言ってある劇団の脚本(公演に行って買って来たらしい)を読むよう薦められた事があって、「おもしろいなー」という事だけ覚えていて、その劇団名も公演名も綺麗サッパリ忘れていたんですけど、最近になって偶然、それが「ヨーロッパ企画」の「苦悩のピラミッダー」という作品だったという事が判明しました。
- 公式:「ヨーロッパ企画」
作品に興味はあるけど、劇場に見に行くのも敷居が高いし、舞台のDVD通販してるみたいだけどいきなり買ってハズレだったら(「苦悩のピラミッダー」だけがたまたま私のツボに合っただけだったら)嫌だなーと思って悩んでたら、映画化されてレンタルできる作品があったので、「それは私のためのものですねー!」とレンタル屋に飛び込みました。
真夏にクーラーのリモコンが壊れたSF研究会の部室。そんなところへ偶然現れた本物のタイムマシンに乗って、昨日にタイムスリップ。壊れる前のリモコンを取ってきた研究会の面々。だがそれは過去を変える行為であり、そのせいで全てが消滅する恐れが!
そこで元に戻すための大冒険がスタートする!
大学生のユルいノリも、ウザさも、銭湯とさびれた映画館と商店街以外何もない田舎の風景も、音楽も、テンポもすごく良かったです。映画みて噴いたのって久しぶりの気がします。
色んな事がちょっとずつズレていって、その結果、物凄く綺麗におさまっちゃうっていう話の運びも好みでした。リモコン取りに行ってまた戻して…みたいな流れとヴィダルサスーンのあれは予想できたけど、河童と沼はさすがに思いつかなかった。今なら「沼ですよ」って言われただけでニヤニヤできる。
全部見終わってからもう1回見ると、「あー。ここかー」とか「これも伏線だったのか」とか考えながら見られて楽しいです。
映画の元になった舞台版のDVDも出てるみたいです。本編の後にちょっとだけこの舞台版の映像も入ってたんですけど、やっぱ舞台なだけに空間が狭くて、それはそれで濃度が濃くて良いんでしょうけど、銭湯とかお寺とかあの夏の風景が好きなので、買うなら映画版の方かなあ。
- 作者: 瑛太
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2006/02/24
- メディア: DVD
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