「おおきく振りかぶって」

おおきく振りかぶって (1)

なんだか唐突に「健全なもの」への欲求が高まってきまして、発作にまかせて本屋に行ってきました。様子見で1巻だけ購入したのですが私がアホでした。6巻まで揃えるべきでした。
表紙を見ればわかると思いますが高校野球漫画です。中学の時在籍していた野球部で、コネでエースの座を手に入れ、そのせいで試合に負けても周りから散々罵られても、決してその座を譲ろうとしなかった主人公・三橋。強烈な罪悪感と自己嫌悪から、地元を離れた高校を選んで野球からも離れようとするものの、そこで新しく発足した1年生だらけの野球部に入部する事になり、初めて自分を認めて活かしてくれるキャッチャーや監督に出会い頑張っていくぞって言うかもう皆さっさと読んでよ!
主人公のウジウジ加減とグスグス加減にはほんとびっくりしますけど、呆れながらも能力を認めて励ましていく阿倍くん(キャッチャー)にキュンというかホロッ。特に、手を握るシーンはすごく良い。合宿を経て、初めての練習試合。相手は三橋の元チームメイトっていう状況で、だんだん皆が繋がっていってチームがまとめり始めて…っていうところで2巻に続きます。悶絶。
野球のルールは大筋しか理解していないし、あと投球のフォームや球筋についての説明とかは正直わからない事ばっかなんですけど、それでもぐいぐい引き込まれます。三橋の能力(才能というか)だけで引っ張ってくんじゃなくて、ゲームの駆け引きも面白い。野球のピッチャー&キャッチャーとバッターにこんなにも計算があるなんて、正直初めて知りました。もっと好き勝手やってるもんだとばっかり…。
しかし、三橋すごいウザい。俯いてうずくまってる頬をつねりあげて、「ほんとお前はどうしようもない!」「キモい!」「そんならやめちまえ!」って思う様罵った後、泣きじゃくった所で物凄く優しく慰めたい。