さあ、テレビの話をしようか

新しいテレビを設置するために、古いテレビをどけなくてはいけないと思って、線とかも全部ブっこ抜かなきゃいけないと思って、コンセントは本棚(巨大)の裏にあって手を突っ込むのがやっとなんだけど頑張ってコードを解いたら、それはアンテナコード(なんか映像を受信するために必要なヤツ)で、手伝おうと部屋に入ってきた父に「何しとんねん」って普通に怒られました。すごい頑張って解いたのに。腕攣りそうだったのに。
そして解くのが大変という事は結び直すのもまた大変という事で、本棚(巨大)をどけない事には出来ないからどうにかしろとの指令を受けました。思わず部下に指示を丸投げしたくなりましたがここはヒエラルキーの最下層なので足元には誰もいませんでした。
本棚にみっちみっちに詰まった本と向き合いたくないため、今のところテレビは電源のコンセントだけ挿してビデオ再生専用機として利用しています。
何の電波も受信できていないテレビですが、さっきかかってきた、電気屋からの「昨日お届けしたテレビですが、映りの方は問題ありませんか?」の電話には反射的に「はい、大丈夫です」と答えてしまいました。「反射的にその場で最も無難だと思われる答えを口にしてしまう」癖を治さないと、いつか高級絵画を手にしてしまう日が来るんじゃないかと思います。それも幸せの一形態なんでしょうか。
ビデオを再生している間中ずっと、テレビの中から「シュリ…シュリ…」とでもいうような音が聞こえて来るような気がするのですが気のせいです。