メイクミラクルさん

世界各国を旅されて、数冊の旅行記も書かれていらっしゃいますある方(男性・60代〜?)のサイトに心を奪われてしまいました。しまいましたがその奪われ方は「ポワワン(目はうっとり・頬は紅潮・手は胸元で組む)」的な奪われ方ではないのでリンクは貼れません。興味があるという方はどうにかして(例:空からの電波を受信・小鳥さんのおしゃべりから情報収集)、探し当ててみてください。
その方のサイトには、世界を旅した経験・それによって感じた事に関する文章・写真、なんかが所狭しと並んでいまして、パっと見は「ああ、よくあるサイトだよな」といった感じなのですが、よく読んでみると書いてある事がどうも偏っているというか独善的すぎる感が伝わってきて、でもまあこれもよくある話ですのでまだまだ大丈夫だよなあという事で堪えます。ネット上で争った相手数人の本名らしきものをプロフィールページにデカデカと書かれていますが堪えます。自分の著書紹介に「大評判」「ベストセラー」「この本を読まないと知的エリートの間では馬鹿にされる」と書かれていても、もう私もいい大人なので顔に感情を出すような事は致しません。
致しません致しませんで流していたら、「一緒に旅行に行ってくれる人を募集」というようなコーナーを見つけまして、まあそういうのもあるんだろうなあと開いたら、募集要項に「女子大生・OL・看護婦・風俗嬢・ホステスさん希望」とありましてここに来て顎がパカー。「ちなみに旅行中は節約のため部屋は同室になります」に顎ガクーン。
う、うわあ…と思いながら、もう一度プロフィールを見てみたら、一番最後に「私に興味を持った女性は相性診断を試して、良かったら連絡してね」のリンクを発見。以下、私の戦いの記録です。(部分部分の文章は少し変えています)

第1問
「あなたは海外旅行が好きですか?」

これは普通だよなー。やっぱ一緒に行ったり出来るし、好きな方がいいんだろうなーと思いながらカーソル移動させてたら、「はい」「いいえ」「どちらでもない」のどのリンクもURLが同じ…?え…?ってなりながらクリックしたら飛ばされた第2問

第2問
「旅行が好きでも嫌いでもどうでもいいんですが」
「あなたは次のどれですか?」
1.sexの好きな女性
2.sexの嫌いな女性
3.sexの好きな男性
4.sexの嫌いな男性

旅行関係ねえのかよ…!!!ってぶはあ。 そんで3・4を選ぶと「男は関係ないんだよ!」のページに飛ばされます。潔さにここでもぶはあ。
で、正解は1しかないです。2を選ぶと「素直になりましょうよ…好きなんでしょ?」的なメッセージが出てゾクゾクさせられます。

第3問
「あなたは」
1.病気です
2.病気ではありません
3.わからない

びびび病気ー!?
恋人候補に対して、セックスの次に気にかける事が病気…。お母さん…。大人って…。世界って…。 愛って一体何なんでしょうね…って気を遠くしながら、ここでも1以外の選択肢はアウトです。

第4問
「あなたの職業をお聞きします」
1.学生です
2.OLです
3.人妻です
4.フリーターです
5.その他です(SM嬢・スパイなど)

その他の筆頭が「SM嬢・スパイ」ってこの方が生きているのはどんなバイオレンスワールドなんでしょうか。
「2〜3」を選ぶと「仕事はどうでもいいんですけどね」のページに飛ばされてズコー。その上で更に「あなたはセックスが好きで、病気ではないのですね?」って念を押されまして尻から力が抜けます。
で、1の場合は「幼稚園〜女子大生」あたりまでの選択肢が出るんですけど、そこで女子高生を選ぶと

「女子高生の皆さん、こんにちわ!●●●●(名前)のおじさんですよー!」

変質者の声のかけかたですよー!こんにちはー!!
この女子高生ロードを選ぶと、続いて「援助交際はしてますか?」の質問に飛ばされます。そんで「してます」って答えると「働いてお金を貰うのは資本主義の基本ですね」って褒めてもらえますわーい。ちなみに一番食いつきがいいのが女子高生で、中学生以下は眼中にないようです。

おめでとうございます!
あなたは●●●●にぴったりです。
すぐに「おつきあいしたい!」をクリックしてください

ついにここまで…!
っていうか恋人候補に聞く事はセックスと病気と年の事しかないんですか、っていう。聞くにしてもせめて年から先に聞けよ、っていう。最優先事項がセックスってそれ恋人って呼んでもいいのか、皮被りな私にはわかりません。

おつきあいするには、相性が大切ですよね。そこで質問ですが
「あなたは●●●●とデートやsexをするときに、お金はどうします?」

最後の質問がこれです。大人のお付き合いにおいて大切なのは、セックスと病気と年齢と金です。
「ワリカン」か「私が出す」を選ぶと無事に

あなたは僕と相性がぴったりです。
すぐにmailしてください。

のページが開きます。ゴールです。こんなに嬉しくないゴールも久しぶりです。 「私はセックスが大好きな病気を持っていない女でデートはワリカン派です!」ってメールすればいいんでしょうか。

そんでこの質問で「おごってもらう」を選ぶと

あなたは、おごってもらわないと、sexしない女性ですか?

の質問に飛ばされ、それでも「はい」と言うと、「さようなら!これからも援助交際に励んでください」って言われます。どういう理屈だ。
「セックスが上手いなら出してもいい」の選択肢も出て、これを選ぶと「じゃあためしに1回ワリカンでセックスしてみましょうよ!」って言われます。頭にタライをドーーーン!!

この人、亀頭に第二の脳が埋まってたりするのかなあ…。これでもしEDとかになったらどうするのか興味深いと思っていたら、「バイアグラを入手しました。実験したいので協力者を募集しています。メールはこちら」のアピールを発見しました。万全のようです。あと「実験」っていうのは言葉で誤魔化しすぎだと思います。
他にも、「援助交際は推奨すべきだ。若い女の子というのはsexがしたいのだ。年上の男性と付き合うと、シティホテルでsexをしてもらえるし色んな場所に連れて行ってもらえたり様々な経験が出来る。そしてそれは結婚生活でも有用なものになる。それから万一離婚した場合でも、気軽に水商売に入っていける」といった理論を展開したり、「金にもならない、sexもできない人間関係なんて無駄。友達なんて、人生においては必要がないものだ」と書かれていたりしてもう「どこがおかしい」とかじゃなくて「おかしくない所がない」状態です。隙だらけっていうのはある意味隙がないのとイコールなのかもしれないと思えてきました。ああ、常識って何だろう。
ちなみにこの方の著書、Amazonでのレビューもされているんですが、数人の「素晴らしい」「家宝にしたい」「絶賛!」といった星5つ評価のレビューが続いた後、次々に「読んで後悔しました」「不愉快」「読者を馬鹿にしている」というような星1〜2つのレビューが続く、といったパターンが出来ていて、ここから何を思うかはあなたの心にお任せします。
この方がこれから先、いつか大輪の花を狂い咲かせてくれますように…と強く強く願いながらブラウザを閉じました。