「タイガー&ドラゴン」

タイガー & ドラゴン DVD-BOX

DVDの予約受付が始まったようなので、ご紹介がてら「タイガー&ドラゴン」語りを。(発売3ヶ月も前から予約て!)
タイガー&ドラゴン」は最近唯一まともに見ているドラマです。というかここ1年ほど昼の再放送枠の「必殺仕事人」や「暴れん坊将軍」以外のドラマを見ていないという事に思い至りました。そんな人間がデカいツラしてドラマを語れる、ブログって素敵ですね。
で、何もわかってない人間がブツブツ言いますが、最初は「クドカン」の響きに食わず嫌いをしていたというか、なんか、クドカンって「この面白さをわからない人はセンス悪いよねー」的な臭いがしている気がして、「わかる俺って…いいよね」的な臭いがしている気がして、「どうせわからねえよ!」と勝手に被害妄想に浸って勝手にはみだして勝手に嫌っていたわけなのですが、ある日(たぶん2〜3話目くらい)ふとした合間に見てみたら、え?何これ、おもしろい?みたいな?あれ、これってこんな味だったの?みたいな?なんつって?そりゃ2時間版の方もDVD借りて見ちゃいますよ、っていう。
何が素晴らしいって長瀬の直情馬鹿ぶりが素晴らしいですよ(褒めています)。ああ、馬鹿だ、いかついヤクザが初めて見た落語に感動してその場で「おもしろい話がしたい!」って入門しちゃうなんて始まりからしてもうきゅん、ですよきゅん。岡田も岡田でなかなかに馬鹿で素晴らしい。変に大人の女ねらって絡み合ってるよりもこっちの方が全然良いのになあ。その他にも阿部サダヲが大好物です!あっちもこっちも馬鹿できゃっきゃ。伊東美咲も最初は「ええ…?」っていう感じだったんですけど、もう「ああいう生き物」なんだと認識しちゃったのでばっちこい。
登場人物の濃さもともかく、話の作りの上手さもなかなかにすごいなあと思います。落語の再現・実際の出来事・語りがごっちゃになりかねないのをちゃんとまとめて最後にキュっと締めるって、ああ気持ち良い!たまに「ち、ちょっとしんどくないか…?」と思えるような締めもあるけど気持ち良い!あと1回で終わっちゃうのはさみしいなあ。
話がそれますが、この中での鶴瓶さんの役どころは「情に厚いヤクザ」というような設定みたいなんですけど、鶴瓶さんのハマリ役っていうのはあの「笑顔」・「福顔」を生かしてどこまでも腹黒くどこまでも陰湿な役をやるべきではないかと思えて仕方無くて、前回の放送で敵対する組員に殴りこみをかけられて眼鏡を割られてぐったりしていた鶴瓶さんを見て、「違う!そんなの本当の鶴瓶じゃない!」と思ってしまいました。鶴瓶の何を知っていると言うのか私は。
タイガー&ドラゴン」:http://www.tbs.co.jp/TandD/