安彦麻里絵

あと何かもう一冊安彦本を読んだのですがタイトルが思い出せない。
安彦麻里絵は、なんつうかこう、エロじゃなく精神に来る生々しさを描く人なので、ぶっ続けで読むとどよんとしてしまいそうになります。
「精神に来る」というのは別に「痛い!痛い!」とかいう類じゃなくて、なんつうかこう、心の隅だったり中央にあったりする「ぽかっと空いた感じ」を真正面から(スカしたりコジャレ風に変えたりじゃなく、下品とかいう言葉の方が近いくらい)描いているという感じです。で、別にそのぽかっと空いた穴がバチっと埋まって前向きライフ!とかじゃなく、「空いたままで生きてくんだなあ」みたいな。別に必要以上にヘコませるものだったりはしないんですけど。アーそうなんだよなあ、しょうがねえなあというような感じ。
本人の経験の投影なのかわからないんですけど、この人の本は何冊か一気に読むと似たような設定とかエピソードが多用されてる事があって、ちょっと「ありゃ?」と思ったりもします。