大槻ケンヂ

くるぐる使い (角川文庫)

妹の麗美子が二人暮らしの兄の時夫に、宇宙人にさらわれたとある日突然主張する「キラキラと輝くもの」。神がかり的な"力"を持ったがために大道芸をやらされていた少女の哀しい恋物語「くるぐる使い」。少女に憑いた霊とエクソシストとの戦いを通して、憑依現象は現実逃避の妄想だとする「憑かれたな」。―青春の残酷と、非日常の彼方に見える現代のリアルを描く傑作短編集。

絶版になってるのか。
表題作だけは読んだ事があったんですが、他に入っている短編も面白かった。人はほんとに紙一重だなあと。まして思春期なんて不安定絶好調で箸が転がっても発狂できるようなお年頃ですよね。メイビー。
巻末の糸井重里との対談も良かったです。人間怖い。