益田ミリ「オンナの妄想人生」

「もし自分が双子だったら」「もし自分が大金持ちの娘だったら」「もし自分にカッコイイ彼氏がいたら」等、作者が実際にした妄想にまつわるエッセイ。
私も子供の頃から妄想癖が、というか何かあったらすぐさま脳内異次元ワールドに逃げ込む癖があったんですが、この本を読むにしたがって、そんな自分のした妄想達の数々がフラッシュバック。あがががが。
正直、この本に書いてある程度の妄想ならそんなに恥ずかしくないと思うのは私が歪んでいるからか、それとも私の妄想も人にしてみたらそんな恥ずかしくないのか。ちょっと試しに書いてみようかなと思ったんですけどこれは恥ずかしい。思った以上に恥ずかしい。人のはすごい聞きたいけど自分のは書きたくない。
数ある妄想の中からソフトなのを1個あげるとするなら、「もしも私がスケバン刑事だったなら」というのがありました。岩場で戦っていました。でもそんな妄想をしている時の私が手に持っていたのは親にもらった「ひみつのアッコちゃん」のコンパクトでした。これを脳内でヨーヨー代わりにしていました。「もし私がスケバン刑事で、敵の大将が生き別れの兄だったら」という一歩踏み込んだ設定を気に入って何度も妄想していた記憶があります。楽しかったです。
ちなみにこの癖はいまだに治っていません。