宮部みゆき「R.P.G.」

この人の本を読んだのは「火車」に続いて2冊目です。
ネット上で架空の「家族」を作ってコミュニケーションしていた人達が云々という話だった(私は粗筋をまとめるのがすごく下手です!)んですが、この中でその「家族」の「娘」役の子が「ネット上では本当の自分を出せるの」「本当の気持ちが」等という発言をしていて、確かにそういう部分もあるんだろうけど、そこで出せるのは「本当の自分」じゃなくて「本当の自分の"一部"」だけだろうなあ。それも自分の思い込みの。「本当の自分」なんて「青い鳥」みたいなモンなんだろうな。
話の展開は面白かったんですが、これ以前にWOWWOWで映像化されてそれに後藤マキが出てますよね。それ自体じゃなくCMを見た事があって、おかげでアレが自動的に脳内で後藤に変換されちゃって最後が予想できちゃってあうあうあ。残念。
こないだの「恋愛中毒」と言い、映像→本の順で見ると面白くないなあ。でも本→映像だと「こんなの私のイメージと違う!」と思っちゃうんだろうな。どうすりゃいいんだ。