文庫化希望
これを置いていた地元図書館の頭を撫でたい。ぐりぐりと。
千原浩史の初の詩集という事で、てっきり叙情的な方面に行ってるのかなあと思っていたらがっつり「笑い」でした。詩で噴いたのは初めてかもしれない。2度目は脳内でJrの声に変換再生しながら読みました。
家族をテーマにしたものが多かったんですけど、特に、1番最後のおばあちゃんの詩が良かったです。少年時代のJrがおばあちゃんによって救われた部分って本当に大きいんだろうなあというか。
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好きだった詩を3つほど紹介。長いので畳みます。
「少年」
みんなは、僕のことを、
頭がおかしい子供、と言いました。
みんなは、僕のことを、
頭がおかしい少年、と言いました。
おばあちゃんは、子供の僕に、
みんなの頭がおかしい、と言いました。
おばあちゃんは、少年の僕に、
この世界の、みんなの頭がおかしくて、
こうちゃんだけが、おかしくない、と言いました。
おばあちゃんは、言いました。
「だから、頭のおかしい、皆の頭を、頭がおかしくない、
こうちゃんが、治していったらいいねん」
それじゃ、僕はまず、
おばあちゃんの頭から、治さなければ、と思いました。
「二度見」
昨日実の兄が野良犬に二度見されていた。
僕はそれを二度見した。
「おじいちゃんとおばあちゃん」
クチャクチャクチャ クチャクチャクチャ
そんな僕を見て、おじいちゃんが怒った。
また新しいの食べて、もったいない、
まださっきのん、味残ってるやろ、
と言って、怒った。
クチャクチャクチャ クチャクチャクチャ
そんな僕を見て、おばあちゃんが怒った。
ガムばっかり食べて、歯が悪くなる。
ガムばっかり食べたらあかん、
と言って、怒った。
クチャクチャクチャ クチャクチャクチャ
おじいちゃんとおばあちゃんが、ケンカをしだした。
おじいちゃんは、もったいない、
おばあちゃんは、歯が悪くなる、
意見の違う二人は、ケンカをしだした。
僕のせいで、ケンカをしだした。
僕が食べているのは、するめだった。
