西澤保彦「完全無欠の名探偵」

パズルのピースが一個一個はめられていくような感覚の小説でした。主役脇役関係無く、登場人物ほぼ全員が何らかの繋がりを持っているという。
これは推理で犯人を追い詰めていくとかそういう類じゃなく、主人公自身に主人公たる自覚が無いというか、周りが勝手にグルグル回っていって、最終的に終着に向かうというか。勿論そこには本人が意図していないだけで主人公の存在が不可欠な要素にはなっているんですが。主人公の「何もしないところ」が「完全無欠」を呼ばれる所以になっています。ああ、ネタバレしないように粗筋とか感想書くのって難しい…!
根本的な部分の理由づけとしてSF的要素が使われてんのが唯一残念だなあと言えば残念なのですが、ポンポンと隙間が埋まって繋がっていく流れは読んでいて楽しめました。御都合主義なんて単語は知らない。
あともう一つ個人的にキツかったのが、せ、性的暴行話が絡んでおりまして、そういうのがほんとに駄目な私はアウアウアー。ということで、同じく駄目な方がいらっしゃいましたらお気をつけください。
- 追記
今キーワードの「西澤保彦」を見たらば
本格ミステリの要素とSF的設定を融合させた独自の作風で人気を博している。
そういう人だったんですね。知りませんでした。すいません。
あと上の感想で私が「主人公」と言ってるのは男の人の方なんですが、よく考えたら女の方が主人公だったのかもしれない。