森博嗣「冷たい密室と博士たち」

読み終わったー。
相変わらず「ほら、この人物はこういうところがすごいんです」的な文章が並べ立てられてて前半ものすごしんどかったんですが、色々と動き出した後半はわりと一気に読めました。前作の「すべてがFになる」(ISBN:4061819011)よりもミステリらしいミステリ、と評されていたのにも納得。「誰が・どういう理由で・どうやって」が(理解しやすいように)ちゃんと書かれてるんですね。

これと一緒に読んだ森博嗣のエッセイ集、「毎日は笑わない工学博士たち」に、「人間が書けていない」と言われる事に対して、「どうして"書いてない"のを観察して"書けてない"と評価するのか?」とありまして、それを読んだ時「うわあ何かジャンケンで後出しされた気分…!」とわけのわからない悔しさに身悶えしたりしていたのですが、人間を書くつもりが無いなら何でミステリを書こうと思ったんだろうなあ。「このトリックが見せたいから人を殺してみました」的な感じを受けてしまう。「どうやって」が全てになっているというか。そういうもんなのか。
「犀川先生と萌絵ちゃんの、何故何故どうして?」がずーっと続いている感じ。で、謎がとけて最後は軽いイチャイチャシーン(「私の事好きなんでしょ?」「もーやめろよー」的な)があって、何かドタバタドロドロ色々あったけどほほえましく終わっちゃったネ!ってこの流れ何かに似てると思ったら主人公が副主人公とデキてるパターンの2時間サスペンスだよ。(流れだけの話で内容ではありません)
アーウーと色々考えているのですがまだ上手く消化し切れず。気がつくと1日最低3〜4回は森博嗣について考えている自分に気付いて陰鬱な気分になります。どこで考えるのを止めていいのかがよくわかりません。多分、本当に馬鹿なんだと思います。