森博嗣

冷たい密室と博士たち (講談社ノベルス)
森博嗣冷たい密室と博士たち
開始数十ページで負けそうです!萌たんと犀川たんに負けそうです!

(携帯電話を持たない理由を聞かれて。萌絵の発言)
「私、いつも電話に出なきゃいけないほどプアーじゃありませんから」

やべー。殴りたい。萌絵の肩を掴んでしっかり固定してやった後に膝蹴りしたい。「そのくせポケベルは持ってて、鳴らされたらすぐ自分から電話かけ直したりするほどにはプアーなんですね!」ってみぞおちを狙いたい。
一度「うわこの人鼻につく」と思っちゃったらもう駄目でにっちもさっちも。主人公達が議論してる最中、誰一人メモを取ってない事をわざわざ「彼らの脳細胞はそれほど老いてはいない」とか書いちゃうのとか駄目。「長調」から「単調」を連想したくらいで「彼女は計算が早い」という描写に繋げるの駄目。オレンジのタンクトップに紫のアイシャドウとか駄目。
逃避して巻末にあった解説を読んでいたら(書いてた人失念)、「理系人間を見事に描いている」「通常(?)にはわかりづらい登場人物の考え方やメンタリティから、人間を描けていないと評価する人もいるが、それは間違いだ。理系の学部に居て、色んな理系人間を見ている私が言うのだから間違いない」とあって、「そうですか!」と言う他なかった。
えーと、良い悪いは別として、世の中にはこういう人がいて、それを描いているのが森ミステリで、丸ごと「そういうもの」と作品を受け止めなきゃいけないのだけれども、私はそういう「森の描く理系人間」に眉間に皺を寄せずにはいられなくて、総合すると「嫌なら読むの止めれば」という結論に達したというかそんな事ハナからわかってるんですけどなんかこうわけのわからない意地のようなものがこみ上げてきたので読みます。重箱の隅を突き倒す小姑のような視線で読んでしまいそうですが、この気持ちを共有してくれる人がいそうにない、そもそも私の性根がひん曲がってる、という悲しい現状によりここでボソボソと呟かせてください。私が人を嫌うという事は「コンプレックス」あるいは「同属嫌悪」に根ざしているということを懺悔しておきます。
「森は理系ミステリ」って私、てっきりトリック云々の事を言ってるんだと思ってたんだよ…。